Medioのいろんな用法 〜イタリア語慣用句
今日マンマとフーさんが電話をしてた。
すると
なんや聞き覚えのない言葉が聞こえてきた📞
マンマ:(アレはどうなの?そろそろ受け取った?)
聞こえないけど、たぶんこう言ってるはず
フーさん:Che? Pagamento mediotici?
Ahhh quello sarà la settimana prossima.
ん?
Pagamento mediotici ???
何その『mediotici』って?
気になったのでなんの話をしてたのか聞いてみた。
でも『何だったっけ?』と覚えてない…
ググってみるが意味がしっくりこない…
medioの意味は、
『中間、平均的な』
Pagamentoは『支払い』
直訳ると
「平均してもらえる入金」=「いつもの支払い分」
ふむふむ、そういうニュアンスなのか?
medioってこんな使い方もあるんだ?!と思った。
medio/a はなかなか便利な言葉である。
la cottura? →alla media, grazie.
焼き加減は? →ミディアムで
cha grandezza vuole? → una media.
どのサイズにします? →Mサイズで
che fai adesso? → frequento alla media.
今何だっけ? →中学生だよ
come va? → insómma medio...
調子どう? →ふ〜まぁまぁ平凡
come fatta Anna? →una con l'età media.
アンナってどんな感じ? →おばさまって感じ
ちなみに)
これすごく便利な表現。
そこそこの年齢の人(50代〜とか)はuna persona grandeだけど、
感覚的に『まぁまぁ歳とってる』と同義で捉えられる。
そうすると失礼になることもあって
(特にエレガントなおばさまを形容する時とか)
なんで、そこは気を遣って✨
che Anna? una con l'età media...?
アンナ?おばさまって感じの人じゃない?
そう言うと角が立つこともなく、
聞いたほうも「なるほど」と微妙なニュアンスを察してもらえる。
そしてmedioは複合名詞も結構ある。
よく混乱するのが
REMEDIOとRIMEDIO…
REMEDIOは対策法
RIMEDIOは救済策
…こんなん、どっちも似たようで混乱するわ💦
だから
リメディ療法=RIMEDIO「救済」🌱と思い出すようにしてる。
ま、話してるなら間違ってもごにゃごにゃっと誤魔化せば分かんないけど。
最後に
medioで一番有名なものといえばdito medio 中指。
イタリアで一番有名な中指🖕
たぶん…
イタリア人は建物とかに愛称ニックネームをつけるのが好きで、
ともするとそっちの方が有名な代名詞になっていたりする。
この彫刻もそうで、
カッテランの「Il Dito」と言ったほうがよく伝わる。
でも正式な作品名は「LOVE」
L は Liberta 自由
O は Odio 憎しみ
V は Vendetta 復讐
E は Eternita 永遠
これを、イタリア経済を嘲笑うかのように…この場所に…
そしてこの場所にあることを認めてしまう。
こんな風に「芸術は別腹」と捉えるイタリアって粋だなと思う。
もしかするとイタリア人がいなければ、
裸婦像なんてものは存在してなかったんではないかと私は常々思っている…
贅肉がたっぷりついたブヨブヨしたお腹周り、それも芸術作品に投影する。
上っ面の美的なものだけにフォーカスしない。
丸ごと愛するイタリア的センス✨好きだな〜
「Il Dito」に話を戻すと。。。
古代ローマ人はこのジェスチャーをdigitus impudicusと呼んだそうな。
digitus は「指」
impudicus は im(否定接頭辞) +pudicus「恥じらう」の複合語
なので意味は『恥ずかしい指』🙈キャッ!
古代ローマ帝国の兵士たちが北のゲルマン地方へ侵攻した時、
現地民にこのジェスチャーをされ、たまげたとか、たまげなかったとか。。。
個人的には
イタリア人が「中指」より好んでする「コルナcorna」の方が、
初めて見た時『なんじゃこりゃ?』のインパクトだった。
しかも本当に、真剣に、真面目に、怒ってるのに(だろうに。。。)
ヤンキーっぽい兄ちゃんが満身でコレで威嚇する姿は
なんや可愛らしいな〜と、和む。
日本だと、
「信じるか信じないかはあなたしだい。。。」の意味のが有名なのかな。
💁Grazie di essere venuti a leggere.
✨では良い1日をお過ごしください✨