Razioneと ラテン語 “Salarium”
Il termine salario deriva dal latino, in quanto nell'antica Roma ai soldati venivano pagati con monete e con l'aggiunta di una razione di sale. Il sale, non facilmente trovabile, veniva utilizzato come porzione di paga per i soldati Romani, da qui il termine salario.
兵士は硬貨と少量の塩の配給で報酬を得ていた。なかなか手に入らなかった塩が、ローマ兵の給料の一部として使われたことから、給料と呼ばれるようになった。
🧂 🧂 🧂 🧂 🧂
ラテン語 “Salarium”
salarius の中性名詞、sal salis 「塩」から派生。
伊語) Passami il sale, per favore.
ラテン語)Da mihi sal, quaeso.
ラテン語 Salarium→ 伊語 Salario→ 英語 Salary サラリー、報酬給与
ちなみにイタリア語で給与は StipendioとSalario の2種類の言い方があり、
Stipendioは賃金、収入というニュアンス、Salarioは給与、報酬。
イタリア語辞典には
『Stipendioは「ブルーカラー/労働者」の報酬を指すのに使われ、Salarioはホワイトカラーの従業員や役人の報酬を示す』とあって、なんか現実的っ💰
シチリア〜港町トラパニの塩田
イタリアの塩は美味しい。
イタリアに来たばかりの頃、口に含んだときに感じたのは
しょっぱさより甘さ。。。というか日本のそれより「まろやかな感じ」だった。
今でも日本に帰ったとき
いわゆるスーパーで売ってる一般的なお塩を舐めて感じるのは
「金属っぽいしっかりしたしょっぱさ」
なんというか…
例えるなら『演歌的な日本海の塩!』🌊🌊🌊という感じ。
昔々、トラパニの方へ行った帰り
ちょうど夕焼けごろ塩田のそばを通りかかった。
遠くの空がオレンジから紫色に染まっていく真っ白な塩の畑は人通りがなく。
今よりもっと粗雑で素朴で閑散としていて、
私たちは躊躇せず、塩田の長閑な塩の山脈の中に入っていった。
イタリア人のその地元のツレに「まだ生成されてない塩って舐めたことある?」と言われ、
私は恐る恐る小高い塩の山から小さな塩の粒子を一粒つまみ、口に入れてみた。
『苦い!』
んだけど。。。
やっぱりほのかに青っぽい甘さが舌先に残る。
そうして辺りを見ると
夕焼けは紫色に飲み込まれ、
頭上に遠く広く、薄青い空が広がり、
どこからかカモメの鳴き声と、薄い月がぶら下がっていた景色に
とても遠くに来てしまったような、
感傷的な気分になったのを今でも覚えている。
そしてその数年後、
モーリシャスに行ったとき、
やっぱり海岸線からちょっと山の中腹に入ったところで、ある塩田に出くわした。
その塩田はこじんまりとしていて、
その真ん中あたりに人が一人、斧みたいなものに寄りかかって立っていた。
頭に鮮やかなアフリカらしい柄のターバンを巻いて、
ツヤツヤした褐色の肌の女性で、ニコニコと笑顔がチャーミングな人だった。
彼女とその塩田のとても自然な感じが素敵で写真に収めたい!と思った。
カメラを掲げて写真撮ってもいいか?と遠目にジェスチャーで聞くと、
やっぱりジェスチャーで
手先で「おいでおいで〜」と手招きしてくれる。
そして
私たちはまたしても塩田の中に入っていく。
でもトラパニの時に夕暮れ時の塩田と違い、
日光がガツーンと照りつける、暑い塩田の中は太陽の照り返しがひどく、その真っ白な景色の中に入っていくと眩暈がするようだった。
塩の香りもとてもキツイ。。。
凝縮された海水の中にいるようだった。
あまり観光客は通らないのか?
とても気さくな彼女は、ニコニコと、耳障りの良いフランス語で身振り手振りいろいろ説明してくれる(でもほとんど何を教えてくれてるのか私にはさっぱりだった。。。苦笑)
あとで聞いたら、塩田の説明じゃなくて、どのあたりのビーチに行けば良いよ!とか、あそこの有名な白いビーチはもう行った?綺麗だったでしょう!とか勧めてくれてたらしい。なーんだ、そっちかい!笑
そしてお決まりのように、
「まだ生成されてない塩って舐めたことある?」と言われ。笑
丹精込めて作ったであろうその塩田の出来立てのお塩を、
彼女はふっくらした手のひらにのせて持ってきてくれた。
トラパニの小高い山から失敬した時の、
粗くガリっと硬く、冷たく青いお塩を想像して口に入れ、私は驚いた!
それはなんとも言えない温かさでふわっとしていて、
とてもしょっぱいのに苦味のない、スッキリした味わいだった。
で、いまだに、なんでそう思ったのか分からないけど…
「彼女の汗みたいだな✨」と思って、
唯一自信を持って発音できるフランス語で『セ・トレ・トレ・ボン!』と言うと、
ぎゅっと抱きしめてチュッチュと挨拶してくれたのを覚えている。
あの時の写真、現像して、どこへいったかな…
🧂 🧂 🧂 🧂 🧂
ちなみに
イタリア語の慣用表現に塩 Sale を使う言い回しがいくつかある。
例えば、
Lui è senza sale....
直訳> 彼は塩が入ってない…
慣用表現> 彼ってなんか冴えないよね…
senza saleの慣用句
insignificante, insipido, scialbo, sciapo, scipito
取るに足らない、無味乾燥な、鈍い、冴えない、乏しい
ほかにも、
Prendi con un granello di sale (con un pizzico di sale)
直訳> 一粒の塩(ひとつまみの塩)でもって理解しなさい
慣用表現> 最低限の常識を持って、頭を使って理解しなさい
これの語源はラテン語のCum Grano Salisで「塩をひとつまみ入れて」という意味
日本語では使わない表現なのに、
なんか「あー分かるわ〜」となるのが面白い🍉🧂
補足:
英語の『安売りSale』はイタリア語語源ではなく、
古英語のSalaが由来。でさらに辿ると、古いゲルマン語族の言語の「販売」を意味するもの。だそうな。なるほど〜。
だけど、もっともっと辿ると、ラテン語の塩の取引〜販売〜とかに由来することもあるのかな???これ以上調べるのは面倒だけど気になる。知ってる方どうかお教え下さい✨